月曜日の続きです。
時間が開いたので、月曜日の内容を確認されたい方はコチラからどうぞ。

金相場の推移グラフを見るのに注意する点、その2は 純度です。
田中貴金属のグラフを再度見てみましょう。

特に記載がない場合、グラフはK24 24金の「売値」です。
田中貴金属では、2020年10月30日9:30現在、6,965 円の小売値となっているというグラフです。
24金の場合の金額です。
そんなに金が高値なら、切れたまま放置していたペンダントチェーンとかおじいちゃんの壊れたタイピンとか売ろうかしら♪ と思われる方もいらっしゃるでしょう。
家庭の計量秤で計測し、だいたい〇万円かしら なんて計算される場合もあるかもしれませんが、それは昨日今日と御覧になっているグラフの金額ではありませんので御注意ください。

まずは、売値ではなく「買値」または「買取価格」という数字を探してください。
昨日転記した田中貴金属、三菱マテリアルのグラフは、どちらも「売値」=我々が金を購入する際の金額です。
そして、買取価格は24金の金額ではないでしょうか。
各社様々なものの、18金は24金の75%未満の価格で買い取られることが多くなっています。
24金は純金、18金の金含有率は75%ですので、価格も24金の75%というのは合理的な理由ですね。
こちらの表は、ある貴金属買取専門店の「買取単価表」で、1グラムあたりの買取額を表したものです。
「リサイクル価格」というのはまだ美しい呼び名で、「スクラップ」と言われたりもします。

金の延べ棒、金貨、加工用の角棒と呼ばれるものは、リサイクルやスクラップとはまた違う価格で取引されています。
リサイクル価格よりは高値のはずです。
そのようなお宝をお持ちでしたら、ぜひ相場のいいときに買取価格の調査をされることをおススメします。

月曜から2回に渡り、リスクヘッジの1つとして貴金属を資産として持つことについて、さわりのさわり① をお送りしました。
インドでは、相場の安い時に金の装飾品を買い求め、いざというときに備える風習もあります。実際、インドの婚姻時期には金相場が動くほど取引が活発になります。
今の相場が金の買い時かというと答えに窮しますが、「売値」相場を見続けて、自分の思う金額になったときには購入してみると面白いかもしれません。
手元の金を売却するときは「買取価格」相場を探してください。
そして、相場グラフを見る際には、単位、通貨、純度に御注意くださいね。
御心配なことがありましたら、いつでも私どもへ御相談ください。