日本にすっかり根付いたハロウィン。
ハロウィンと言えば巷に溢れるカボチャ デザインのお菓子たち。

ジュエリー好きなら、お菓子よりもダイヤモンドですね。
パンプキン・ダイヤモンド、は御存知でしょうか。
2002年、非白人女優として初めてオスカー主演女優賞を得たハル・ベリーのピンキーリングとして輝いていた、あの伝説のダイヤモンドです。

オスカー像を握りしめる小指にキラリと
1997年にアフリカで発見された原石は、それほど目を引く要素はありませんでした。
ただ11カラットほどのブラウンダイヤのような原石で、農夫が地上でたまたま見つけたもの。
それがアメリカに渡り、11カラットの原石から5.54カラットのFancy Vivid Orange Diamondになりました。
ハル・ベリーに身に着けられることを予知していたかのようなヒストリーです。
当時最大であった5.54カラットのオレンジダイヤモンドは、1997年10月30日 サザビーズに出品されました。
この美しいオレンジダイヤモンドを落札したのは ロナルド・ウィンストン 氏、そうです、ハリー・ウィンストン氏の御子息の手に渡り、Harry Winston社のものとなったのです。

ロナルド・ウィンストン氏は、オレンジ色にちなんで「タンジェリン・ダイヤモンド」とするつもりでしたが、ハロウィン前夜に落札したオレンジ色のダイヤモンドということで「パンプキン・ダイヤモンド」のほうがいいという周囲の声を採用し、この5.54カラット Fancy Vivid Orange Diamondは、正式に パンプキン・ダイヤモンド と命名されました。
Harry Winston社に到着したパンプキン・ダイヤモンドは、特別にカットされた脇石とともに指輪に仕立てられました。

2002年のオスカーに登場した翌年、このパンプキンダイヤモンドは枠から外され、スミソニアン博物館での「The Splendour of Diamonds」展覧会で一般公開されました。
それ以降、表舞台にパンプキンダイヤモンドは現れていません。
2005年に匿名の収集家に売却されたという説も・・・
いつかのハロウィンで、ジャック・オー・ランタンのように現れるかもしれません。
Halle Berryの感動的な受賞シーンはこちら(音声が出ます)