オークションの話しが出たので、資産性について少しだけ続きを。
ダイヤモンド、と聞いて思い浮かべる形は、ラウンドブリリアントカットではないでしょうか。

このラウンドブリリアントカット、実はダイヤモンドのカットの歴史の中では、かなり新しいカットなのです。
1919年、数学者でもあった宝石職人 マルセル・トルコフスキーによって反射や屈折率を計算されたカットで、57又は58の面を持っています。
そしてどの面を何パーセントにするといいのか、という数字まで明示されています。
今でも、ラウンドブリリアントに関してはこれを超えるカットは発見されていません。

実際には、ラウンドブリリアントカット以外の形も目にしたことがあるのではないでしょうか。
ラウンド以外の形は、ファンシーシェイプと総称されます。

ラウンドブリリアントカットは、57又は58面体、そしてそれぞれの推奨パーセンテージまで決まっていると先述しました。
ファンシーは、どうでしょうか。
実は、様々なのです。
美しく見えればそれが良いカット、となります。

2020年10月現在、どの鑑定鑑別機関でも、ファンシーシェイプの美しさは数値で判断ることが出来ていません。
それは、現物を見ないと判断出来ない ということになります。
裏を返せば、ラウンドについては数値で判断することがある程度可能と言えます。
そこが、ラウンドブリリアントダイヤモンドの市場性を高めているポイントの1つでもあります。
特に今のようにネットでの売買が盛んになると、現物を見ないで買う というケースではラウンドブリリアントカットは優等生なのです。

ポケットにひとつ、ラウンドブリリアントカットはいかがでしょうか。