フェルメールがいたら、この南洋真珠の耳飾りを描いてくれたでしょうか。

こちら、私の私物のリフォーム品です。
もともとは、ダイヤの部分だけを持っていて、ピアスチャームとして使用していました。

ある日、ジュエリーのイベント会場で、まるでマルシェで売られているトマトのようにパールが無造作に積まれているカートがありました。
ありとあらゆるパールがあり、玉石混淆(せきぎょくこんこう)の状態です。

スケジュールに多少の余裕があったので、私は 早速「玉」探しに取り掛かりました。
このTreasure Huntingをはじめた時点で、バロックの黒でピアスにしよう!あのダイヤのチャームを加工しよう!と妄想しはじめていましたが、なにしろパールをペアにするのは至難の業です。
悪戦苦闘の末、選んだのがこちら。

そして、加工に入ります。
カスタムオーダーの場合、決めることは多岐に渡ります。
また、脳内で思い描いたとおりに仕上がるとは限りません。
そこのギャップを埋めるお手伝いをしますが、決められない!という方は、デザイナーの意見をきかれるのが得策かもしれません。

実は私も、このピアスは一度やり直しをしました。
耳に通す金具を変更しました。
大変腕のいい、ここでは名前を出せないブランドも扱う職人さんなのですが、それでも二の足を踏まれる加工でした。
お客様のオーダー品でしたら私も迷いますが、私の私物です。「チャレンジしましょう!」と強引にお願いし、結果、大満足の仕上がりとなりました。

最近使ってないな というお手元のジュエリーも、新しいデザインで生き返るかもしれません。
加工がスタートしてからお渡しまで、4~6週間が目安となります。
加工前の打ち合わせ、商品のお預かりは、基本的に対面となります。
コロナ対策はしっかり行っておりますので、安心してお声がけくださいませ。