いくつかある8月の誕生石の中で、まずはスピネルをご紹介せずにはいられません。
スピネル、という宝石を御存知でしょうか。
原石が尖っているため、その様相をラテン語でSpinaと言ったことがSpinel スピネルの語源となったと言われています。
紫、青、黒、ピンク・・・カラーバリエーションは多彩です。
その中でも、レッドスピネルは特別な経緯を持っています。なぜなら、レッドスピネルは、長年にわたってルビーと混同されていたのです。
レッドスピネルがルビーと混同されていたのには、当時の鑑別技術によるところが多かったと同時に、産出地がルビーと重複していたということもありました。
レッドスピネルの主な産地は、スリランカ、ミャンマー、タイ、アフガニスタン、ロシア等があげられます。
画像は、英国王室で戴冠式に着用される王冠です。
この中央に鎮座する大きな赤い宝石は「黒太子のルビー」と呼ばれてきましたが、実はスピネルであったことが近年判明しました。
ちなみに英国王室はもう1つ、350カラットを超える「ティモールルビー」と呼ばれていた宝石が、レッドスピネルであったことも確認されています。
スケールが違いますね!